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ドイツで買える醤油の種類やブランド、メーカー

ドイツで買える醤油の種類やブランド、メーカー

基本日本の食材や調味料は日本で買うより、ドイツで購入する場合は値段が高くなってしまいます。

これは輸送費やEU内で作っていても輸送費や製造工程に手間暇かかっていたりと、どうしても生産費用自体が高くなってしまうからです。

そこで日本からドイツへ移住する時、どんな食材を日本から持っていくべきか、どんな調味料、食材は現地で買えるかご存知でしょうか?

皆さんもイメージができると思いますが、ドイツ現地で買える最も一般的な日本食品の一つが醤油です。

ドイツで買える醤油の種類を大紹介

さて、醤油と一口に言っても実はたくさんの種類があり、初めて醤油を買いに行く時は、見たことも聞いたことの無いブランドを見て混乱してしまい、一筋縄ではいきません。
また、醤油は中国や韓国でも使用されており、実は日本以外の醤油などもドイツでは見かけます。
今回はドイツで見かける醤油の種類やブランドを解説していきます。

一番よく見かける日本の醤油:キッコーマン


日本の醤油メーカーや食品メーカーはいくつかヨーロッパに進出してきており、実はドイツは醤油に限らずかなり日本の食品、調味料、食材へのアクセスができます。
アクセスの良さで言えば、ヨーロッパの中でもイギリスと一位、二位を競っている状態でしょう。

本題に入りますが、ドイツで見かける日本の醤油で一番メジャーなものはキッコーマンになります。

身近なスーパーでもアジアセクションがあれば、卓上用の小瓶サイズのものが売っていることもあります。
大きいスーパーなどでは1リットルサイズもあったりと、キッコーマンはヨーロッパでもKikkomanとして知られており、ドイツで見かける日本の醤油で一番身近なブランドと言えます。


ちなみにキッコーマンの醤油は海外でも作られており、ドイツで手に入るキッコーマンの醤油はオランダが原産国になっています。
元々はシンガポールで生産された醤油をヨーロッパに輸送して販売していましたが、1990年代にはオランダにキッコーマンの生産拠点を作り、ヨーロッパ現地での生産販売体制を整えています。

日本の醤油とオランダ産のキッコーマンの醤油の味の違いですが、僅かながら味が少し違うかなと感じるぐらいでした。
味比べをして初めて何か違うと気付く程度で、味比べをしない限りは違いは感じられなかったです。

スーパーで一番見かける醤油:Blue Dragon

引用:tacinte:https://world.openfoodfacts.org/cgi/product_image.pl?code=2020538220235&id=2

引用:tacinte :https://world.openfoodfacts.org/cgi/product_image.pl?code=2020538220235&id=2 


スーパーで最もよく見かける醤油がこちらのメーカーの醤油ではないでしょうか?

ブルードラゴン(Blue Dragon)はイギリスのブランドで、1970年代頃からできたとされています。
このブルードラゴンはイギリスのAssociated British Foods plc、(通称AB Foods)という会社が持っています。

ABフーズと言われてもなかなかピンとこないかもしれませんが、実はこの会社は巨大多国籍企業で食品のみならず、ヨーロッパで最も格安の洋服ブランドの一つであるPrimarkも持っています。

さてブルードラゴンの醤油はキッコーマンの醤油よりも格安で販売されており、食費を抑えたい人にとっては魅力的に映るかもしれません。
では日本の醤油と同じかというと、この醤油はいわゆる中国のタイプの醤油になります。

日本と中国の醤油の違いは後述しますが、ここでの違いは原材料を見れば一目瞭然になります。
先ほどのキッコーマンの醤油を見ますと原材料はウェブサイトによると水、大豆、小麦、塩だけになっています。(ヨーロッパのキッコーマンも原材料は同じです)
一方で、ブルードラゴンのDark soy sauceの原材料をウェブサイトより見ると以下になります。

"Water, Sugar, Salt, Soy Sauce Extract (9%) [Water, Defatted Soya Bean Flakes, Wheat , Salt], Colour (Ammonia Caramel), Acidity Regulator (Lactic Acid), Preservative (Potassium Sorbate)"

これを日本語に訳しますと以下になります。
「水、砂糖、塩、醤油エキス(9%)[水、脱脂大豆フレーク、小麦、塩]、着色料(アンモニアキャラメル)、ph調整剤(乳酸)、防腐剤(ソルビン酸カリウム)」

見て分かる通り、キッコーマンの醤油は原材料が非常にシンプルなのに対し、ブルードラゴンの醤油はph調整剤や防腐剤など食品添加物が使用されています。

アジアンショップでよく見かける中国の醤油:Pearl River Bridge 

引用:Luidaguhee, CC BY-SA 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0>, via Wikimedia Commons


こちらは中国の食品メーカーの醤油で、アジアンショップに行くとこの醤油をよく見かけるかと思います。

中国の醤油と日本の醤油は用途が違い、味も変わってきます。
中国の醤油を簡単に説明しますと、生抽(サンチャウ)と老抽(ローチャウ)の2種類があります。

生抽は薄口醤油系の味で塩気が強く、料理の味付けに用いられます。
一方の老抽はたまり醤油系の味になり、味付けよりも着色を目的に使われます。

基本的に中国の醤油は日本の醤油に比べて小麦の含有量が少なく、また砂糖を加えていたりと日本の醤油と味の方向性が違います。
また、日本の醤油は生産するのに数ヶ月かかるが、中国の醤油は製造工程が短く生産されるのが日本より短いと言われています。

このブランドではたくさんの種類の醤油を販売していますが、一例としてSuperior Dark Soy Sauceの原材料をウェブサイトから確認すると「水、大豆、砂糖、塩、小麦粉」と、砂糖が加えられているのが分かります。
製造工程の違いからか、このブランドの醤油もキッコーマンの醤油に比べると安くなっています。
ここまでみていただければ分かるように、日本と中国の醤油は同じ名称といえど、大きく違いが出ています。

まとめ

ドイツで買える醤油の種類はいかがでしょうか?
ドイツでも色々な醤油を買うことができ、値段を比較すると日本の醤油が割高な印象を受けることもありますが、キッコーマンの醤油はヨーロッパブランドの醤油や中国の醤油に比べると手間暇もかかっており、その理由の一旦が見れます。上記を見て分かる通り、和食を料理する上でもオススメなのはやはり日本の食品、調味料であるキッコーマンや、日本ブランドの醤油になります。









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